にんじんの間引き

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前回にんじんの草取りの様子を書きましたが、草取りの最中に間引きも一緒にしています。
「ごんべえ」で種まきしているので、一定間隔で種は落ちるのですが、全部が全部というわけにはいきません。
そして発芽も全部が全部というわけではないので、多めに種が落ちるようにしています。
それで間引きがどうしても必要になってきます。

きれいに並んで発芽してくれています。
にんじんの間引き
でも、皆さんが買うにんじんの頭部分を思い出してみてください。
ライターひとつ分の中に4本では、ぶつかりあってその大きさに育たないのはお分かりいただけると思います。
この間引きは迷うこともなく、中2本を抜いてこうなります。
にんじんの間引き

実際の間引き作業はいちいちライターで間隔を図る手間はかけられないので、ほぼ目視で進めていきますが、迷うときはこんな風に人差し指の長さで図ったりしています・
にんじんの間引き
これも真ん中1本を抜くだけです。
にんじんの間引き

ただ、どうでしょう、上の2本もそうですが、抜くにんじんの方が元気があるというか、力強く育っているように見えませんか?
「う~ん、もったいない」と思いながら抜いてます。

そして、こんなケースもあります。
にんじんの間引き
にんじんの間引き
この3本の両脇は発芽しなかったりまだまだスペースがあります。
でも、この真ん中の1本を抜かないと両脇のにんじんが人差し指1本分のスペースになりません。
やむなく真ん中の1本を抜くのですが、
にんじんの間引き
にんじんの間引き
スペースがあるのに真ん中抜いて指1本分以上の株間になってしまう…。
両脇がもう少し外側にずれて発芽してくれればちょうどいい間隔に揃ったのに…。
なんだか悔しいっ!
特に発芽が悪い場所でこういうのがあったりすると余計そう思います。

とは言え、いちいち悩んでいると草取りも間引きも終わらなくなってしまうので「ハイ、これザンネン。ウン、ここもザンネン」と割り切ってどんどん進めていきます。
間引いて広々した分、丸々太ったいいにんじんになってくれるはずです。



「ひとっちゃんの有機畑」のホームページでは屋号の由来や有機農業への思いを綴っています。
こちらからどうぞ。
https://hitocchannoyu-kibatake.webnode.jp/



 
この記事へのコメント
自分は、新卒で入社した会社で、リストラされた経験があるのですが、間引きというのも、事情がどうあれ解雇みたいなもので、何かシンパシーを感じてしまいます(自分の場合は、単に無能だから切られただけなのですが)。

十分に成長できるエネルギーを秘めていても、置かれた状況により、物理的に、そこで共生できず、退いていかなければならない、となると、自然の摂理とは言え、何かいろんな感情がわいてきてしまいます、。

m(_ _)m
Posted by takahikosugimoto at 2022年11月06日 22:36
発芽が100%ではないので、種を直播する場合は多めに播種しなくてはなりません。
トマトのように苗で植える場合も、定植して育ちが悪かった場合の代わりがないと困るので「余る」くらい育てます。植えられずに破棄される苗もあるということです。

栽培技術としては至極当然のことではあります。
ただ、作物ではなく「生き物」としてとらえた場合、多く撒いといて混み合うからその命を奪うというのは「人間とは勝手な生き物だなぁ」なんて思ったりもします。

でも「勝手な生き物」なので自分自身の居場所を動いて見つけることもできるのでしょうね。私などはその「勝手さ」を目いっぱい活用しているのかもしれません。

農業者としては、「規格外」なんて作物になる以前に、育つことすら許されなかった「命」があることをこんな記事ですが知ってもらって、食材をみてもらえたら嬉しいです。
Posted by ひとっちゃんひとっちゃん at 2022年11月07日 20:34
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